2014年05月18日

RECORD STORE DAYに参加してみて vol.2

前回の更新(Vol.1)から日があいてしまいましたが、その間にRECORD STORE DAY(以下、RSD)の在り方について議論が巻き起こっていたこともあり、後編では僕自身の考えも書いてみようと思います。

まずは前回の予告通り、僕のRSD2014についてから。

■RSD 2014、MY購入商品リスト

<邦楽>
@ATATA「2 SONGS EP」
ACHABE/KONCOS「KEEP IN TOUCH/てとてとめとめ」
BCUBISMO GRAFICO FIVE/YUKARI FRESH「EASY LOVE BABY,If You Love Something,Set It Free」
C五味岳久 & 五味拓人(from LOSTAGE)/ Ropes「パノラマ/こどもたち」
D坂本慎太郎 / Mayer Hawthorne「Wine Glass Woman /In a Phantom Mood」
Ethe chef cooks me「ハローアンセム」
FQUATTRO「15D」
GGotch「Can’t Be Forever Young」

<洋楽>
HOASIA「supersonic」
IHAIM「forever」

改めて振り返ってみると洋楽邦楽あわせて10タイトルも購入してたんですね。
もちろん全て当日(4/19)に全て購入できたわけではありませんでした。


■僕のRSD 2014



昼間にどうしても外せない用事があり、午後になってようやく動き始めました。

RSD 2014で一番狙っていたのが大好きなバンド・ATATAの7インチ。全体でも500枚しかないうえに翌週から始まるレコ発ツアーでの販売がメインとなることからRSD当日に店頭に並ぶ枚数が非常に少ないとの情報があったため、朝から動ける友達に頼んでおいたのですが、結局友達もゲットできず(東京の取り扱い店は午前の早いうちにほぼ売り切れてしまった模様)

ただ、結果的に販売元の大阪・FLAKE RECORDSに行っていた友人がその状況を聞きつけ、購入してくれることになりました。ちなみに他にもThe Chef Cooks Meも全く見つけられず、当日夜に渋谷タワレコに追加されたものを友達に購入してもらいました。

ということでRSDに僕が立ち寄ったお店一覧です。

<新宿>
TOWER RECOEDS新宿店
DISK UNION新宿本館
DISK UNION新宿PUNK MARKET
<下北沢>
JET SET下北沢店
DISK UNION下北沢店
<渋谷>
BIG LOVE
TOWER RECORDS渋谷店
DISK UNION渋谷中古館
レコファン渋谷BEAM店
岩盤
<秋葉原>
TOWER RECORDS秋葉原店

当日は気にならなかったんですが、こう書き出すと結構動きまわってますね(笑)
あと、びっくりするほど大手レコード屋系ばかりを回ってます。結局、大手レコード屋にいけば多くの商品が手に入るのではないか、という考えの下に回ってたわけですが、改めて考えてみるとそれってどうなんだろうな、と感じる部分もあったりします(これはのちほど)

■RSD2014に参加しての感想

<様々なレコード屋に足を運んで、お店ごとの雰囲気を楽しめる>

RSDの一番の目的だったりするのですが、やっぱりこれですね。
レコード屋って店内のレイアウトは勿論、地域やお店毎に雰囲気やジャンルのような「カラー」が結構はっきりと分かれていたりするので(個人店になればなるほど)、レコードを求めて様々な店舗を巡るとそれを実感できます。

お店によってはビール飲めたり軽食とれたりする所もあるので、RSDきっかけでお気に入りのお店を見つけて、ビール飲みがてら音楽を探すなんて楽しみも見つけられますしね。

余談ですが、今回色々な地域を歩き回る中で、個人レベルの小さいけど面白い、みたいなレコード屋って本当に減ってしまったなぁと感じました。あったとしてもシニアのオーディオマニアが集まるクラシカルなレコードを取り扱うお店が多く、若い世代が良い意味でダベれる、通えるレコード屋って少ないんですよね。

(当日、こんなこと呟いてました)



<RSDを通じての人との交流>

これが思った以上におもしろかったです。
店舗毎に入荷している商品や商品数に違いがあるため、欲しいレコードをゲットするためには情報交換が重要になってきます。Twitterなんかでは「◯◯(店名)に◯◯(レコード名)がまだ◯枚残ってましたよ!」みたいな情報が飛び交っていたり、誰かが探しているレコードを見つけたら代わりに「買っておきましょうか??」みたいなコミュニケーションが飛び交っていました。

(僕自身もこんな発信をしていたり)





で、Twitterだけじゃなくて意外にも参加者同士のリアルなコミュニケーションも結構ありました。僕は一人でレコード屋を回っていたのですが、お店でレコード漁っているときに横にいた人から「何探してるんですか??」って話しかけれる事がありました。で、そこから「あ、それならあそこで見ましたよ!」「普段なにきくんですか?」「レコードプレーヤーってどこの使ってます?」的な会話に発展する事も多かったです。「お祭り」というムードに加え、まだまだレコード自体持ってる人が少ないため、「共通の仲間」みたいな連帯感が生まれていたことが理由のひとつかもしれません。(ちなみにそこで仲良くなった数人とはその後お互いにレコード貸し合ったりする関係になってたりします。)

また、参加者同士だけでなく店員さんとの交流も結構多かったです。昼間はどの店も盛況だったため話す事はあまりできなかったんですが、夕方以降になってくるとお店も落ち着いてきて、RSDのこと、好きなアーティストの事、レコードの事、等色々話をする事ができました。どのお店でも「今年のRSDはこれまでで一番人入りがすごい」って感想でしたね。

(こんな話もきけたりして面白かった)



ちなみに海外でもこんな感じ。いかにコミュニケーションが大事か分かりますね。





RSDに参加してみて思ったのは文字通り「アナログを楽しむイベント」だったなってことです。レコードを主体にしているって点がまずアナログなんですが、(通販はできないので)ひたすら足を使ってお店からお店を渡り歩き、コミュニケーションを楽しみながら情報交換をする。あくまでもwebの世界がメインではなくサブになってるこの感じ、なんとなく久々でとても心地よかったです。RSD、今年でかなりひとつのイベントとして定着した感があるので、来年更なる発展を期待しています。


■RSD2015に向けて

3回目にして話題性や認知度、参加者についてひとつの壁を超えたとも考えられるRSDですが、来年以降ますますの盛り上がりと定着をみせていくためにも今後、以下の点は改善していってほしいなぁと思います。

<RSD海外限定商品の充実>
日本よりも早く07年にスタートし、毎年の恒例イベントとしてRSDが定着しているアメリカや、レコード文化が日本よりも根付いているUKをはじめとして、海外では日本以上にRSD限定商品が沢山リリースされています(RSDのための新曲はもとより過去作のリイシューや豊富なカラーヴァイナル等)。

ただ、今年のRSD当日、それらの商品は全くと言っていいほど見つけられませんでした。実感としてRSDの参加者は若者が多かった事から洋楽がそこまでバカ売れするイメージもなかったので、なんでなんだろうと疑問に思っていたんです。そしたら店員さんとの会話の中で理由が見えてきました。

ちなみにそのあとの話として、「だから、海外のディストロやレコード屋と個人的にパイプを持ってるレコード屋やバイヤーのみがそのつてを使って仕入れを行っている」とのことでした。なるほどなぁ、という感じですがやっぱり海外限定の商品の豊富さは魅力的なので、(難しいかもしれませんが)来年は当日に海外の商品もある程度手に入るようになると嬉しいですよね、やっぱり。


<RSD参加店舗の充実>
今年でかなり参加店舗数が増えたRSDですが、高円寺だったり西荻窪にあったりする個人経営の小さなレコード屋が思いの外参加してなかった事に驚きました(その事に関するツイートしている人もいたんですが、見つけられず。。。)。また、地方ではまだまだ参加店舗が少なく、東京や大阪といった主要都市のみが大きく盛り上がっていたという印象も拭えませんでした。



個人経営のレコード屋さんは、仕入れのために店主自ら海外のレコード屋やディストロに足を運んでいるケースが多く、個人毎に海外とのコネクションを持っている方が多いという話を聞いた事があります。そういったお店が積極的に参加をしてくることにより上記の海外限定商品をRSD当日に手に入れられる機会がぐっと増えそうな気がします。また、仕事で全国出張をしょっちゅうしていて実感する事なんですが地方にも面白い個人経営のレコード屋多いですし、せっかくのお祭りなので日本全国で盛り上がったら面白いと思うので、RSD事務局には来年に向け営業活動を頑張って欲しいです。

<通販問題とRSDの主旨について>
RSD終了後、アンバサダーであるASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチ氏を巻き込んで、RSD限定商品の通販について議論(これに関連するゴッチ氏のブログ)が巻き起こっていました。RSD限定商品は「RSD当日から一週間後から通販可(商品によっては2週間後」というルールが設けられていましたが一部店舗で通販やネット予約みたいなものが行われていたようです(その対象がゴッチ氏のレコードであった事から、アンバサダーとしての立場を利用し、自分のレコードの宣伝に使ったのではないか、という批判をした人がいたのですが、RSDに対するゴッチ氏の真摯な活動を見ていれば、これは誤解だと思いますし、言われなき批判だと思います)。

そもそもRSDの主旨って、「レコードを売る」ことではなくて、「経営難によって次々に街から姿を消していくレコード屋を盛り上げるため、限定商品や限定ライブをレコード屋で販売・公演することで近所のレコード屋に足を運ぶ人を増やして盛り上げよう。それによってレコード屋の魅力に気付いてもらおう」という点にある訳です(参考:TAP the DAY「CDショップやレコード屋をつぶさせないぞ!」

その趣旨から考えればやはりRSD当日からの通販やネット予約は主旨違いと言わざるを得ません。一方で手に入れられない地方はどうするんだ、という意見もあると思います。でも、RSDはやっぱりその主旨を大事にしていって欲しいイベントなので、通販という安易な手段ではなく、地方でRSDに参加するレコード屋を増やす、というRSD事務局をはじめとする関係者(音楽ファンも含む)の努力で解決すべきだと思うんです。大事なことはレコードを売る事ではなく、レコード屋に足を運ぶ人を増やす事なのだから。。。。

と同時に、FALKE RECORDSのダワさんのこのツイートにも考え曝れられました。



RSDって主旨に照らせば、個人経営の小さな街のレコード屋を盛り上げるためのお祭りなんですよね。タワレコをはじめとする巨大な資本を持つ大手レコード屋が力を入れれば入れる程、商品数も豊富なそちらに参加者が集まる傾向が強くなってしまい、小さなレコード屋に足を運ぶ人が少なくなってしまいます。僕自身、今年のRSDは大手レコード屋を沢山回っていましたが、一回目の参加を終え、少し時間を置いてから考えるともっと小さなレコード屋をいっぱい回った方が良かったし、面白かったんではないか、と思います(一方で、前回のブログでも書いた通り大手レコード屋が積極参加した事が今年のRSDを盛り上げた理由のひとつでもあると思うので、彼らがただ悪いとは思いません)。

上のツイートでダワさんも「まだそこじゃない」と言っている通り、今後もRSD定着のために大手レコード屋にも積極参加してもらいながら、個人経営の街のレコード屋の参加もどんどん促して盛り上げていく、両輪のアプローチが必要なんだと思います。


と、簡単に纏めてみました。ネガティブなことも少し書きましたがRSDは本当に良いイベントだと思うので、来年以降もどんどん盛り上がって欲しいと思います。前回のブログで、RSD2014が盛り上がった要因として僕は以下の3つの項目を挙げました。

@ゴッチ氏のアンバサダー就任
ARSDJ限定アナログのリリース増
BRSDJ参加店舗の増加

ABについては、今年の盛り上がりがあるので増える事は間違いないと思います。中でもBについては上記の通り、地方も含め個人経営のレコード屋が積極参加してもらえたら嬉しいなと思います。また、広報活動としてかなり重要になってくる@のアンバサダーですが、初代がゴッチ氏とかなり知名度と影響力がある人になっているので、来年はそれと同等、もしくはそれ以上に知名度がある人が必要になってくるのかな、と。個人的にはゴッチ氏と同じくレコード愛を公言しており、多くの世代から知名度があるサカナクションの山口氏に就任してもらえたら嬉しいな、と思います。

長々と書いてしまいましたが、RSD2014とても楽しかったです。来年も楽しめるよう、今から「RSD貯金」をしておきます(笑)
posted by Ai_Tkgk at 03:58| Comment(0) | 考察・コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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