2014年02月05日

レコード福袋から考える「レコメンド」の重要性

FLAKE RECORDSの福袋を買ってみた

去年、クリスマスプレゼントに念願のレコードプレーヤーを貰って以来、週2枚くらいのペースでレコードを買いまくってます。レコードの音の温かさもさることながら、レコード屋で好きなレコードをDigる(探す)行為が楽しくて楽しくてしょうがないんですよね。(これきっかけでレコードについて調べていたら、近年におけるアメリカを中心としたレコード復権が興味深かったので、このことについては近々別エントリーで書くつもりです)

で、そんな中、年明けに大阪のレコード屋「FLAKE RECORDS」の名物店長・ダワさんがこんなツイートをしているのを目にしました。




これは、「○○(アーティスト名)っぽいバンド」みたいなリクエストはできるものの、基本的には値段に応じた枚数のレコード(もしくはCD)を“店長がセレクトして”送ってくれるというもの。どんなものが来るのか興味もあったので、「Vampire WeekendみたいなUSインディーもの」というリクエストをつけて、5,000円コース(12 inch×5枚)を頼んでみました。

一週間後、届いた5枚がこちら。

レコード.jpg


@WHITE RABBITS / It's Frightening [12 inch Analog]



ANODZZZ / Innings [12 inch Analog]




BGOLDEN TRIANGLE / Double Jointer [12 inch Analog]




CYoung Rival / YOUNG RIVAL [Analog]




DDISTRACTIONS / Dark Green Sea [12 inch Analog]



いずれも聴いたことがないバンドにも関わらず、どれもこれも何廻しもしたいくらい素晴らしい!
FLAKE RECORDSの福袋は期待以上の内容でした(来年も買います!)

でも、¥5,000って決して安くはないですよね。洋楽輸入盤なら “自分の好きな”アルバムを新品なら3枚、中古なら5枚くらい買えちゃう金額じゃないですか。「届くまで何が来るかわからないものをなんで買ったの?好きなもの買えばいいじゃん!」って友人から言われたりもしたんです。「いや、それが福袋でしょ!」って言ったら元も子もないので(笑)、なぜレコード福袋を買おうと思ったのかを考えてみました。


FLAKE RECORDSのオススメだからこそ

音楽好きの人の多くは「自分が好きなジャンル・テイスト」で「まだ出会っていない」音楽を常に求めていると思うので(勿論、僕も)、今回の福袋購入は「目的実現のための手段」という関係性になります。

じゃあなぜ、その手段を選んだのかって話です。

それは「FLAKE RECDORDSとダワさん(店長)に対する信頼」が大きかったってことなんです。

僕の中で、FLAKE RECORDSそして店長のダワさんは、メジャー/インディー問わず様々な国内ミュージシャンとの交流があることに加え、洋楽に対する強い想いと深い造詣を有しているというイメージがあります。店舗に足を運んでみると店内商品の8〜9割くらいがオルタナやUSインディーを中心とした洋楽ですし、その中には日本ではまだまだ知られていないこだわりのアーティストの作品も置いてあったりして“洋楽に強い”お店であることが実感できるんです。僕は、いわゆるUSインディー系のミュージシャンが結構好きなんですが、これまでFLAKEがPUSHしていたミュージシャンたちは大体ストライクど真ん中だったという経験もありました。

ゆえに、僕の中で「洋楽、特にUSインディーに強いFLAKE RECORDS」と「そのFLAKE RECORDSが薦めるミュージシャンなら当たりの可能性が高い」という信頼が成り立ったので、その信頼にお金を出してみようと思ったわけです。還元すれば、「信頼できるモノからのレコメンド」に対する投資チャレンジと言う感じでしょうか。


残響ショップのブラインド販売について考えてみる

で、実際こういうシステムが成功しているケースが出てきています。

Drillspin Column第34回:店頭のCDを見せずに聴かせたら売上が4倍に伸びた!〜CDの売上が急上昇した小売店の実例〜

残響ショップのブラインド販売、結構話題になってますよね。アーティスト情報の一切を隠した状態でお客さんに音源を視聴をしてもらい、購入した人だけにアーティストの詳細を教えるっていうシステム、とても面白いと思います。もちろん、この販売方法自体もとても面白いんです。ただ、この販売法、そもそも全く情報が分からないアーティストの音源を聴いてもらうという割と大きなハードルがありますよね。このハードル超えさせる成功の陰には、「残響であること」も少なからず影響していると思うんです。

残響ショップの運営母体である残響レコードに所属するアーティストは、いわゆる「残響系」というような括りで呼ばれたりしています。それは、9mmやcinema staff、teをはじめとするよ「轟音」「激しいパフォーマンス」がキーワードになっているアーティスト達です。残響レコードに所属するアーティスト達は、その核の部分に強い共通性があるように見受けられます。つまり、残響レコードには、レーベル独自のカラーがあって、音源がリリースされるアーティストは、その音源を聴く前からアーティストの持つ世界観がある程度想像できるわけです(これが残響系)。いわば、残響レコードはレーベルそれ自体が信頼に値する「ブランド力」を持っているって訳です。社長の河野氏は著書「音楽ビジネス革命」で「残響レコードは“レーベル買い”ができるレーベルを目指している」と書いていますが、レーベルカラーの独自性ゆえ「残響所属なら買ってみる」というファンがついている日本では数少ないレーベルだと思います。

残響ショップを訪れる人の多くは、多かれ少なかれ「残響系」のイメージを自分なりに持ち、そのイメージに好意を抱いていると思うんです。「残響ショップが選んで並べているアーティストなのだから、たとえ情報が分からなくても聴いてみたらハマる筈だ!」という動機が生まれ、ヘッドフォンを耳に当てるところまでいくお客さんも多い筈です。これも信頼できるモノ(レーベル)からのレコメンドに対する信頼がなす技ではないでしょうか。

で、この「レコメンド」調べてみると、海外では、少しずつとはいえムーブメントが来ているようなんです。

[海外] 英老舗レコ屋「Rough Trade」がThe Guardian紙と提携し、サブスクリプション型音楽サービスを開始

UKロック好きならその名を知らぬ者はいない、と言われる伝説的なレーベル「Rough Trade(以下、RT)」。The Smith、The Libertines、The Strokes、、、とこのレーベルが発掘し世に出してきたバンドの名前を挙げたらキリがありません。そんなRTが英国紙The Guardianと始めた「Tracks Of The Week」は、週額500円程度で毎週金曜にRTがオススメする楽曲がMP3形式で6曲送られてくるというものです。

ホワイト・ストライプス、サード・マン・レコード会員のみにライブ盤やライブDVDなどをリリース

00年代前半に欧米で起こったガレージロックリバイバルの最重要バンドの1つThe White Stripesのフロントマン・Jack Whiteが主催するレーベル兼レコードショップ「Third Man Records(以下、TMR)」が始めているサービスが「the vault」。これは3ヶ月単位(7,000円程度)で登録するTMRのファンクラブ。登録した会員には3ヶ月毎にTMR所属アーティストのレアもの音源が送られてくるというもの。過去にはストライプスの未発表音源やシークレットライブのLPも送られてきたとか。

いずれも手元に届くまでなにがくるのか分からない。ただただ相手のレコメンドを信じるのみ。つまり、レコードショップなりレーベルなりに対する信頼の上に成り立っているサービスだと言えます。


これからは「レコメンド」が重要になってくる気がする

2012年の夏、音楽ジャーナリストの鹿野淳氏が主催する音楽ジャーナリスト養成講座「音小屋」に参加し、5〜10歳くらい年が離れた音楽好き達と話をする機会がぐっと増えました。

彼らの世代は、高校生の頃からYouTubeやニコニコ動画が当たり前に存在し、気になったアーティストの曲はすぐにでも検索して聴けてしまう環境にあります。また、webやSNSも発展していることから、様々な情報を瞬時に手に入れる事ができる。レコードショップに一生懸命通って仲良くなった先輩にCDを借りたりおすすめを教えてもらったり、まだ見ぬアーティスト(特に洋楽アーティスト)の動く姿を想像しながら音源を聴いていた、音楽に対する入り口がとても限定されていた僕の世代からすると本当にうらやましい限りです。

ただ、彼らと知り合って感じたのは、僕が思っている程新しい音楽に対してアプローチをしている人が少ないという事です。そして彼らが揃って口にするのは「入り口が広すぎてなにから聴き始めれば、どのように広げていけばいいのか分からない」ということでした。音楽に触れる事ができるインフラが整備されすぎてしまったせいで、逆にどのように出会いを見つけていけばいいのか分からない、という状況が起きてしまっていたという事です。だからこそ、これからは情報の海を泳ぐための灯台として、各々が「信頼できるモノ(レーベル、お店、人)からの“レコメンド”」が重要性を帯びてくるのではないか、なんていう考えがふつふつと湧いてきた訳です。2014年はこの「レコメンド」について、色々な角度で考えていきたいと思っています。

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2013年12月24日

2013年マイベストディスク〜邦楽編〜

2013年マイ年間ベスト企画第二弾です。
前回の「2013年マイベストディスク〜洋楽編〜」に引き続き、今回は「邦楽編」です。

繰り返しになりますが、本企画は以下二点のルールで書いています。

@洋楽と邦楽からそれぞれ5枚ずつアルバムをノミネート。その中から洋邦それぞれの「マイ年間ベストアルバム」を発表。
Aあくまでも「僕個人」が2013年に発売されたアルバムの中で特に影響を受けたものを選出。


【ノミネート】クリープハイプ / 吹き零れる程のI、哀、愛

クリープハイプ_吹き零れる程のI、哀、愛.jpg

結構意外に思われることが多いんですが、僕、クリープハイプ好きなんですよ(笑)おそらく、今年の頭くらいに纏めた「SNSの普及に伴うライブハウス文化の変容について@」が僕が彼らを好きでないと思われている理由なんだと思うんですけどね。。。

僕は、クリープハイプの音楽は「都会への憧れを抱く地方都市に在るリアル」「人間関係・男女関係をうまく立ち回れず泥沼にハマっていく人のリアル」だと思っています。決して「渋谷や下北沢に在るリアル」でも「コミュニティカーストの上位層にいるリア充のリアル」でもないんです。みんなで明るく合唱する「SEXしよう!」ではなく、「愛しいだけじゃ足りないし 嬉しいだけじゃ不安だし 優しいだけじゃ意味ないし」とうつむいて呟くようなもんなのです。

2013年、名前が売れた事によりさらに如実に鳴った気がしますが、彼らの状況ってそういう音楽を鳴らしながら、ステージの下で支えているのはその対極にある人達がメインっていう不思議な状況ですよね。基本的にライブの楽しみ方は「各自が好きにやってくれぃ」スタンスですが、合唱、モッシュ、リフトが溢れるステージ下と楽曲の持つ映像のズレはいつも不思議な違和感を感じます。ある方が「クリープハイプの音楽で"盛り上がっている"人達は、決して自分がなることのない人の状況や感情を疑似体験してるのだ」と言っていたけれど、結構頷ける私的だなぁと思います。なんにせよ、バンドが変わっていくのか、ファンが変わっていくのか、それともこれからもこのズレを内包したまま続いていくのか、彼らに対する興味は尽きません。

シングル曲のキャッチーさに対して、ギターをザクザク切り刻むような激しめの楽曲がうまく散りばめられているところに、ロキノン系バンド代表格の意地、みたいなものをとても感じられたアルバムでした。キャッチーな曲とソリッドな曲がバランスよく入っているので一枚通して聴いていると面白いです。ただ、フェス受けするノリのいい曲が受けてるバンドって増えてきているので、そこに拘らず今後は「あ」みたいな感情だだ漏れみたいな曲作っていって欲しいな、とか思ってます。







【ノミネート】BRAHMAN / 超克

BRAHMAN_超超.jpg

リリース当時、「曲が日本語詞」みたいなことが色々書かれてた気がしますが、それでいったら「ANSWER FOR...」「BASIS」「ARRIVAL TIME」みたいに初期から日本語詞の曲はあったわけで、各メディアの切り口には「?」を持っていた記憶があります。当時、こんなこと呟いてますね。



BRAHMANって長い活動の中で伝えているメッセージは本当にぶれてないと思うんですよ。「生と死」について。ただ、3.11以降、彼らの言う「気高い生き方」の意味合いは変わってきてるのかな、と感じます。自分の一人の命ではないのだから、どんなにがむしゃらでも一見かっこ悪くてもひたすら生き抜き往生する。そんな風になってきたと思うんです。だから、このアルバムでは、これまでの曲ではあまり見受けられなかった「残される者」の目線がより強く描かれている気がします。そして、音自体も、相変わらずの轟音ではあるものの、これまでよりも「優しい」印象を受けるんです。だから、これまでのように気持ちを盛り上げたい時だけでなく、落ち着かせたい時も含め、様々な場面で聴く機会の多いアルバムになりました。

震災前、このバンドは本当に不定期に活動するバンドでした。でも、3.11以降は継続的に活動を続けています。根本的なメッセージにブレはないものの「自分たちの美学」から離れ、「周囲も含めた」美学への変化は彼らにとって確実にプラスになっている筈。最近は若いバンドとの共演も格段に増えており、今後の更なる活動を期待してなりません。







【ノミネート】チャラン・ポ・ランタン / 悲喜劇

チャランポランタン_悲喜劇.jpg

昨年半ばくらいから、凄腕アコーディオンとパワフルなボーカルで盛り上げ上手な姉妹がいるって噂を聴いていたんです。2013年、実際にカノジョ達をRSRで見る事ができ、一気にハマってしまいました。




一言で表すなら「サーカス」を見せてくれるような2人組です。シャンソンやら昭和歌謡やらをベースにしつつ、小気味よいメロディに載せて、様々な主人公の数奇な人生を歌う、聴いていて全く飽きません。

なにより妹・ももの歌唱力が本当に凄い。RSRではリハで美空ひばりのカヴァーを歌っていたのですが、お世辞抜きに本家に負けないくらいの迫力でした。

今回、ライブ盤を選んだのは、「生」こそカノジョ達の良さが伝わるからです。小春の毒舌MCはキレキレだし、ももの歌声はますます迫力を増すし。ライブの雰囲気や息づかいがそのまま伝わってくる良盤です。限定販売なので手に入りづらいと思いますが、ぜひ手に取って欲しい。
(ちなみに、ももちゃんはPerfumeのあーちゃんに似てると思うのは僕だけでしょうか 笑)







【ノミネート】MOROHA / MOROHAU

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MOROHAは僕にとって、HIP HOPという概念を大きく変えてくれた人達です。編成はMCとアコースティックギターのみ。DJもいなければ打ち込みもない。アルペジオとカッティングを多用したギターの音色の上に、ただひたすらに早急なフロウを乗せるのみ。

そしてそこで歌われるのは、「天下を取る」という大きな夢と、その夢に歯牙すらかからない己の現状。ただ赤裸々に現状に対する情けなさと悔しさを語り、それでもなお地面に這いつくばりながらも上を見続ける。

初めて彼らの楽曲を聴いたとき、感情の情報量の多さにただただ圧倒されました。そして、リリックのひとつひとるが突き刺さって抜けなくなるんです。




彼らのリリックは全くかっこつけたところなんてありません。とにかく汗と泥にまみれたリアルな言葉なんです。だからこそ、日々壁にぶつかりながらそれでも前を向かねばならない僕らの心を捉えて離さないんでしょう。

このアルバムには沢山奮い立たされるフレーズが山程あります。三文銭という曲の「DreamはComeしてTrueにならず DreamはGoしてTrueにしていく」というリリック。革命という曲の「今年こそ?来年こそ?何年生きれるつもりで生きてきたんだ?今日が終わる いや今が終わる そう思えたヤツから明日が変わる」。

MOROHAを聴くと胸が痛くなるんです。でも、まだまだやれるな俺はって奮い立たされるんです。このアルバムはこれからもずっと聴き続けるんだろうな、そう思います。







【ベストディスク】bloodthirsty butchers / youth

bloodthirsty buthers_youth.jpg

2013年5月27日、吉村秀樹氏が亡くなったというニュースを聴いて驚愕しました。そして信じられませんでした。だって、殺そうとしたって死ななそうなイメージの人なのだから。

僕にとってブッチャーズは、日本のロックのかっこよさを教えてくれた非常に大事なバンドです。高校一年生の頃、友人の家でRSR 1999で吉村さんが投げたギターがきれいな放物線を描く映像を見たとき、「日本のロックってなんてかっこいいんだろう」という言葉では表現できない感情を抱きました。そして、同時に「いつかこの人達のライブを見てみたい」と心に誓いました。



その2年後、ブッチャーズが出るライブに行った際、ライブ終了後、いいちこ片手に歩き回る吉村さんにばったり会い、興奮しながらRSRの思い出を語りました。吉村さんは満面の笑顔で僕の頭を叩いて「20歳超えたらライブハウスで酒飲むか?ん??」と言いながらピックをくれました。

それ以降もブッチャーズの音源を買い、ライブにも足を運び続けていました。22の時にどこかのフェスで吉村さんを見つけ、乾杯することもできました。

ブッチャーズの魅力はなんといっても「音像」です。彼らの楽曲は、まるで台風の目の中に立っているかのように360°を駆け巡る音の嵐の中にあって、なんとなく身体を任せたくなるような心地良さと少しばかりの切なさが同居しています。彼らのどのアルバムにもその要素はふんだんに盛り込まれている訳ですが、死の直前、吉村さんはこんなツイートをしていました。




実際、届いたアルバム「youth」は、吉村さんの死という事実関係なく、間違いなくブッチャーズの最高傑作です。ドラムの重たいリズムからかき鳴らされるギターが乗り、徐々に盛り上がりをみせる「レクイエム」からスタートし、「ディストーション」「サイダー」といったアッパー目な曲を中盤に挟みつつ、ギターソロを弾き倒しつつ収束に向かう「アンニュイ」で締める51分間。スピーカーで爆音にしてかけると、四方八方から様々な音が向かってくるにも関わらず、波間に漂っているような心地よさを感じられる、ブッチャーズの持つ「音像」がいかんなく発揮されています。これまでのブッチャーズの持っていた音像を軽く飛び越えているだけに、この次、をどうしても期待してしまいたくなってしまうのが悔しいです。

吉村さんが亡くなった時に、多くの音楽関係者が「ブッチャーズなくして今の邦楽シーンはない」とツイートしていました。ブッチャーズは自らシーンを担い、後輩達にも大きな影響を与えてきた、日本のロックを語る上で書かせない存在なのだと思います。ブッチャーズは止まりましたが、ブッチャーズの音楽は止まりません。今後も色々な場所で、色々な人に、唯一無二の音像を届け続けてほしいと思います。







ということで、今回も思いっきり感情込みの5枚になりました。
2013年はアイドルやボカロ、ポップス等、これまであまり触れてこなかったジャンルにも多数触れる機会があり、様々な発見と出会いがあった年でした。

なんだかんだで今年の5枚はロックよりになりましたが、おそらく来年は5枚の中に上記ジャンルも入ってくると思います。繰り返しになりますが、今年の音楽シーンは邦楽も洋楽も名盤ぞろいでしたし、様々なサービスやカルチャーが生まれ、まさに「今が一番面白い」一年だったと思います。

来年はどんなアルバムたちが出てくるのか、今からとても楽しみです。


posted by Ai_Tkgk at 13:58| Comment(0) | 総括 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月09日

2013年マイベストディスク〜洋楽編〜

気がつけば2013年も12月半ば。様々なメディア(雑誌、web、個人ブログ等)で年間ベスト企画が始まっているので、僕自身の今年の総括も兼ね、マイ年間ベスト企画をやってみます。

当ブログでのマイ年間ベスト企画の内容は以下の通り。

@洋楽と邦楽からそれぞれ5枚ずつアルバムをノミネート。その中から洋邦それぞれの「マイ年間ベストアルバム」を発表します。
Aあくまでも「僕個人」が2013年に発売されたアルバムの中で特に影響を受けたものを選出してます(ゆえに、売上げ枚数とか話題性、シーンへの影響度とかの考察ではないです)


ということで、まず今回は「洋楽編」です。


【ノミネート】Lorde / PURE HEROINE


Lorde_pure heroine.jpg


3月に発売されたデビューシングル「Royals」が母国ニュージーランドのみならずアメリカ、イギリスでも軒並み1位を獲得。満を持して9月に発売されたこのアルバムも世界中で大ヒット中の17歳。

今年の洋楽シーンはLordeが話題をかっさらっていった感がありますよね。プリンス、ジェイムス・ブレイクあたりの影響を公言しているだけあってダンスミュージック的なアプローチの楽曲は聴いていて心地よいし、大人びた容姿も含めたラナ・デル・レイを彷彿させるアンニュイな雰囲気・歌声はティーンアーティストの中にあって自分を確立してしまってる感じ。で、そんな中にあって歌詞はシニカルだけど可愛らしさがあるから同世代女子からも支持される。「TaylorとLorde両方好き!」みたいな高校生・大学生は向こうには結構沢山いると思います。

グラミーにもばっちり4部門(年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲、最優秀ポップパフォーマンス、最優秀ポップアルバム)ノミネートされましたね。ただ、なんで「最優秀新人賞」にノミネートされてないのかは謎だけど(笑)

個人的には、今年ブログやら記事やら書いたり、夜に自宅で仕事するときにかなりこのアルバムかけてました。リズムがいいし音数が少ないから邪魔にならないんですよね。まだまだ若いですし、次の作品にも期待。あととりあえず来年はフジに来てほしい(ただ、どちらかというとサマソニが呼びそうな感じなんだよな 笑)。






【ノミネート】Bears and Copany / South of the Mountain


Bears and company_South of the Mountain.jpg




Bears and Companyは2011年にアメリカで結成されたバンドなんですが、アー写含め普段はクマの着ぐるみをかぶっているバンドです(日本で言うガウガウバンドみたいな感じでしょうか 笑)。最初は前述のガウガウバンドと比べあまりにも完成度が低い着ぐるみが気になってCDを手に取ったんですが、これが予想以上に大当たりでした。

ここ数年、にわかにエモリバイバルの波が来てますが、このバンドは90年代エモを体現したようなバンドです。なんていうか、美しいコーラスと感情こもったギターの掛け合い、みたいなバンドには無条件に心惹かれてしまいます。極めつけはライブハウスやフェスなんかでみんなで肩組んで合唱できるようなフレーズが随所に散りばめられているので、もう聴いていて笑顔にしかなりません(笑)The Get Up KidsやJimmy eat worldはもちろん、日本だったらATATAとかcinema staffあたりが好きな人はハマるかもしれないです。

あとこのアルバム、クラウドファウンディング(kick starter)でファンやリスナーから資金を集めて制作してるってのも面白いですね。いい曲つくって、いいライブやってしっかりとファンをつけた上で、少しのビジネススキル(観点と知識)があれば、いわゆる「会社」の人達にお金出してもらわなくても音源出せるっていう、今の時代ならではの新しいバンド活動を体現してます。日本でもcamp fireとか使ってもっとバンド側からアプローチかけてったら面白いと思うんですよね。

個人的には、7月に部署異動があって、これまでのデスクワーク中心から出張中心になり、しょっちゅう飛行機乗ってるんですが、空港から飛行機にかけてこのアルバムをずっと流してました。行った事がない遠い地に向かう決心がつくような大きな気持ちになれる、そんなアルバムだったりします。






【ノミネート】HAIM / Days Are Gone

HAIM_Days Are Gone.jpg

誰が名付けたか「アメリカロック界の道端三姉妹」HAIM(笑)。僕の周りではとにかく今年「HAIMのライブが凄い!」という評判を耳にしまくりました。

音源を聴くと、打ち込みメインで淡々とフロアの空気を作っていくおしゃれ系バンドなのかな、と思う訳ですが。。。。


というような、感情をガンガン出してステージから客席を煽る「ロックンロールだった」という感想が多いんです。今年のフジロック@レッドマーキーのライブも相当貫禄あったみたいです。



これ、今年のグラストンベリーの映像ですが、たしかにすごくアツいライブしてますね。姉二人の流し目、元気一杯に飛び跳ねる三女、このあたりも色気があっていいです(笑)

アルバム自体は全体的にトーン抑えめで静かに聴けるので自宅や車等々、様々な場所でかけてましたが、とりあえずライブが見たいです!来月23日に渋谷クアトロにくるのですが既にsold out。チケット探してますので宛がある方、ぜひご一報下さい!ビールくらいおごります(笑)






【ノミネート】ARCADE FIRE / Reflektor

ARCADE FIRE_Reflektor.jpg

アルバム一枚通して聴くと「やられた」って毎回思ってしまうんですよね、ARCADE FIREは。絶対意表ついてくるだろうなって想定しながら聴くのに、結局それすら上回ってしまうっていう(笑)

これまでのARCADE FIREの音楽って、室内でソファに座って聴くとしっくりくるような壮大なものが多かったんだけど、今作はものすごく「踊れる」アルバムになってるんですよね。アルバム全体のベースになってるのはハイチの伝統音楽らしいんですが、アフリカン・ビートに近いハイチのリズムを、自分たちなりに解釈・消化して、汗まみれになって朝まで踊れるようなサウンドなのにいやらしさやぎらつきない音にしちゃうのが彼ららしいというか。僕はワールドミュージックも結構好きなのでこのアルバムやM.I.Aの「マタンギ」みたいなトライバルビートが下地にある音楽は結構ぐっときちゃいますね(だからM.I.Aとも迷いました)。

このアルバムは友人のちっちゃいパーティーでDJやらせてもらっときにも何回かかけたりしていて、僕の中では今年のナンバーワン「ダンスアルバム」です。

ARCADE FIREのウィン・バトラーは常に音楽を思考している人なので、サカナクションの山口一郎に結構に通ったとこあるんじゃないかな、と個人的に感じてます。サカナクション好きな人にはぜひ聴いてみてもらいたいですね。






【ベストディスク】The Mowgli's / Waiting For The Dawn

The Mowgli's_Waiting for the dawn.jpg

タワレコ渋谷店のバイヤーおすすめコーナーに置いてあったのをジャケ買いしてみたんです、結果的に今年、このアルバムは相当聴きましたし、相当友人に薦めました。

The Mowgli'sはアメリカ・カリフォルニア出身の8人組バンド。ロックにインディーフォークを混ぜ込んだようなガチャガチャ感。いかにも西海岸らしい陽気なサウンドにメンバー8人全員がボーカルをとって歌うっていうスタイルがもう単純に楽しい(笑)




僕はCOMEBACK MY DAUGHTERSやYOUR SONG IS GOODみたいに、みんなで歓声をあげながら踊れるバンドが大好きなので、もう彼らはドンズバでした。

アルバムは終始、ライブで観客と大声で合唱をする事を前提にしたような、いろんな楽器があちこちから鳴るカラフルな楽曲で埋め尽くされているので、気分を挙げたいとき(主に通勤時 笑)にはもう特効薬のように服用していました(笑)

最近、日本だとこういう、とにかく底抜けに陽気でバカになれるバンドってのが少ない気がするんですよね。こういうジャンルもニーズあると思うので、いろんな人に聴いてほしいし、日本からもこういうバンドがどんどん出てくると嬉しいなって思います。前述のようにCBMDやYSIG好きな人は勿論、Czecho No Republic好きな人にもフィットするような気がします。






ということで、かなり趣味に偏ったセレクトになりました。正直5枚にしぼるのがとても難しかったです。この過程でかなりのアルバムを落としているので、年内に時間が余れば他に聴いたアルバムも書いてみたいと思います。

2013年は、(特に若い世代に)洋楽って本当に聴かれていないんだなぁ、と感じる事が多い一年でした。僕は洋楽至上主義者でもなんでもないんですが、せっかくなら洋楽も聴く事で自分の好きな音楽がもっと増えたら楽しいのにな、と考えています。一方で、「洋楽なにから聴けばいいのか分からない」的な声もよく聴くので、今回はできる限り、邦楽でこういうの好きな人はいいかも、的な一文を入れています。ぜひ興味を持ってもらえたら嬉しいです(この洋楽の話はいずれちゃんと書きたいと思っています)。

ということで、次回は邦楽の5枚をアップします。
posted by Ai_Tkgk at 00:11| Comment(0) | 総括 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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